ダンスへの招き

シニョーリア広場地区
07 /15 2016
ウッフィツィ美術館の古代彫刻を紹介するシリーズです。
今回は最上階の廊下にある「Ninfa sedute 座っているニンファ」です。
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ニンファとは英語でニンフと呼ばれる下級の女神です。
木や森、川の精霊であり、音楽やダンスを司り、予言の能力も持つとされます。
ローマ神話では、自然の力が具現化したものとされました。
時には人間の若者に恋してさらっていくことがあるため、ニンフォマニア(女性の過剰性欲)の語源にもなっています。

作品はギリシャヘレニズム時代の作品をローマ帝政時代(1〜2世紀)にコピーしたものです。しかし胴体は古代のものですが、頭のない状態で発掘されたので、全く関連性のない他の作品の頭を継ぎ足してあります。

サンダルを脱ごうとしているポーズをしており、下半身は布地に覆われています。
キュジコスで見つかった古代のコインに刻まれていたシーンでは、ニンファは同じポーズで顔は上を向き、彼女のために演奏しているサテュロス(半人半獣の自然の精霊)を見つめています。

そのため美術評論家の中には、このニンファはウッフィツィ美術館のトリブーナの中にあるサテュロスの像とペアになっていて「ダンスへの招き」の群像の一つではないかと考える説もあります。

参照「Uffizi le sculture antiche」Giovanni di Pasquale, Fabrizio Paolucci Giunti ISBAN 88-09-01945-8
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。