瀕死のアレクサンドロス大王

シニョーリア広場地区
07 /18 2016
ウッフィツィ美術館の古代彫刻を紹介するシリーズです。
今回は最上階のヴェッキオ橋が見える窓の横に設置されている「Alessanndro morente 瀕死のアレクサンドロス」です。
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紀元前3〜2世紀の作品です。
紀元1〜2世紀のローマ帝国時代の作品が多いウッフィツィ美術館の古代彫刻の中では、ひときわ古代に作られた作品ですね。
感情を強調した作風はペルガモンの芸術家の特徴でした。ヘレニズム時代の作品とされています。

※ペルガモンは、小アジア(アナトリア)(現トルコ)のミュシア地方にある古代都市

通称アレクサンドロス大王(アレクサンドロス3世)はアルゲアス朝マケドニア王国の君主、コリントス同盟の盟主、エジプトのファラオでもあります。ヘラクレスとアキレウスを祖に持つとされるギリシア最高の家系に生まれました。ハンニバルやカエサル、ナポレオンなどから大英雄とみなされていました。

ウッフィツィ美術館のアレクサンドロス像は、16世紀にジャンボローニャによって立像の首として使われ、さらに16世紀終わりにG.B.カッチーニの手によって胸像に作り直されたものです。

胸像を観察すると首のところにオリジナル部分と、のちの修復によって付け足された部分にラインがあるのがわかります。

首→全身を含む立像→胸像と、彫刻の大きさが変わる修復もされることがあったというのが驚きですね。

参照「Uffizi le sculture antiche」Giovanni di Pasquale, Fabrizio Paolucci Giunti ISBAN 88-09-01945-8
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。