カテドラルで天文学

ドゥオーモ地区
07 /19 2016
毎年6月になるとフィレンツェのドゥオーモ内では「Astronomia in Cattedrale 大聖堂で天文学」というイベントが行われます。

大聖堂のブルネレスキが建設したクーポラを利用して、太陽の動きを観測することができるのです。
その計測器の名前は「lo gnomone ロ・ニョモーネ」ギリシャ語由来で「指し示す者」という意味があるそうです。
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クーポラの上についているランテルナ(頂塔)の開口部にカーテンをつけて暗くし、その一部から太陽の光が入ってくるように調節します。板に開けた穴から太陽の光が入り、床の上に丸い光が照射されます。
太陽が東から西に動くのに連れて、床の上のスポットライトが西から東に移動するのです。

古代からカレンダーを制定するというのが非常に重要なことで、日時計はそのために利用されていました。
夏至の時期はその計測をするのに最も適した時節だったのです。

フィレンツェドゥオーモのニョモーネは1475年にパオロ・ポッツォ・トスカネッリによって作られ、当初はブルネレスキのクーポラに歪みが生じていないかモニタリングする意味合いが大きかったそうです。そのため天文観測という意味では250年間おざなりにされ、1754年にLeonardo Ximenes(トスカーナ大公ロレーヌ家の元で活躍した天文学者)によって修復されました。
6月には正午過ぎに円光が床上の円に入って、通り過ぎていきます。
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ニョモーネは18世紀まで実際に使われていたそうです。

段々、光が壁から床に移動してきます。
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ちなみに床の上に照射されるのは年のうち3ヶ月ほどだけ。それ以外の時期は太陽の位置が低いので壁の上を移動するそうです。

90mの頭上から差し込む太陽の光。
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子供達は床に座り込んで観測(^-^)/
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2016年は6月の5日間にわたって観測イベントがありました。予約もできますが、予約無しでも入れます。無料で、時間は12時30分から1時間ほど続きます。毎年恒例なので、機会があったらどうぞo(^▽^)o
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。