Pothos〜愛の希求の擬人化〜

シニョーリア広場地区
08 /01 2016
ウッフィツィ美術館の古代彫刻を紹介するシリーズです。
今日は最上階、第3の廊下にある「Pothos」です。
sa14
紀元前4世紀にスコパスによって彫られた作品を、古代ローマ帝国時代(紀元1〜2世紀)にコピーした作品で、高さは179cm。

Pathosはヴィーナスとクロノスの間に生まれた下級の神で、「愛の希求」を擬人化したものとされます。

スコパスのオリジナル作品は古代の時代に非常に人気がありました。そのため多くのコピーが制作され、メディチ家も3体を所有していたそうです。

ウッフィツィ美術館の古代彫刻コレクションは、胴体と頭が元々別の作品であったものをくっつけた作品が多いのですが、Pothosは数少ない胴体と頭部が元から一つの作品です。

こちらのコピーはローマのCentrale Montemartiniに展示されている作品。
pothos
オリジナルでは兄弟の(つまりヴィーナスの子供の)ErosやImeroと一緒に一つの彫像グループを成していたものと考えられています。

参照「Uffizi le sculture antiche」Giovanni di Pasquale, Fabrizio Paolucci Giunti ISBAN 88-09-01945-8
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。