負傷した戦士

シニョーリア広場地区
08 /02 2016
ウッフィツィ美術館の古代彫刻を紹介するシリーズです。
今日は最上階の第3の廊下にある「Gurriero ferito 負傷した戦士」です。
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胴体(紀元前5世紀)と頭部(3世紀)と盾(18世紀)というように、3つの時代に彫られた部分を組み合わせた作品です。

帝政時代に彫られた頭部は乱れた髪とひげを生やした男性の様子になっています。
右膝を立て、左脚を地面につけているのは、左脚に矢が突き刺さって負傷しているためです。よく見ると、左の太ももの部分に棒のようなものが突き刺さっているのが見えます。

近年になって基台の部分に「Kleomenes figlio di Kleomene, Ateniese クレオメーネの息子のクレオメネス、アテネ人」という作者の署名が入っているのがわかりました。

作風から胴体部分は紀元前5世紀のものとされています。
この部分がウッフィツィ美術館の古代彫刻の中で唯一、古代ギリシャのオリジナル作品なのです。

また神殿のペディメントを飾っていた作品ではないかと推測されています。

参照「Uffizi le sculture antiche」Giovanni di Pasquale, Fabrizio Paolucci Giunti ISBAN 88-09-01945-8
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。