比べる!クーポラのフレスコ画 / 洗礼堂のモザイク

ドゥオーモ地区
08 /05 2016
フィレンツェ大聖堂のクーポラ内部のフレスコ画は、ダンテの神曲とサンジョヴァンニ洗礼堂のモザイクからインスピレーションを受けたテーマとなっています。

クーポラのフレスコ画
cupola1

ブルネレスキも洗礼堂のモザイクと同じように、クーポラ内部をモザイクで装飾することを想定していたようです。
結局はモザイクではなく、フレスコ画での装飾になったわけですが…

それではこの二つの天井装飾の構成がどのように似ているのか、見てみたいと思います。

洗礼堂のモザイクは1270年頃に作業が始まり、14世紀初期に完成されたと考えられています。

洗礼堂のモザイク
モザイク
8角形のうち、3辺が最後の審判のモチーフです。

洗礼堂のモザイクのテーマの区分け
モザイク2
1 最後の審判
2 天使の階級
3 旧約聖書の世界創造からノアの箱ぶねまで
4 旧約聖書のヨセフの物語
5 新約聖書
6 洗礼者ヨハネの物語

3〜6の部分は時計回りに話が進んでいきます。

さて大聖堂のクーポラ内部では東側の1辺だけが「審判者のイエス」となります。
1 審判者イエス、上級天使、美徳と教会の擬人化
2 契約の壁龕と呼ばれ、黙示録に出てくる24人の老翁
3 イエスの受難のシンボル
4 使徒や殉教者、法王、司教
5 美徳の擬人化
6 大罪

このように階層化され、視覚化された教義が表現されています。

8角形であること、右回りに見ていく順番、階層化された表現などが似ている点でしょうか。

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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。