地獄の饗宴

ドゥオーモ地区
08 /06 2016
フィレンツェ大聖堂のクーポラ内部のフレスコ画。
cupola1

その下辺には大罪の地獄の様子が描かれていますが、昔はここで奇妙な晩餐会が行われていたそうです。
インフェルノ1

クーポラ内部のフレスコ画の装飾が終わった時、メディチ家のフランチェスコ1世はフィレンツェに滞在している外国大使や貴族に自らと共にクーポラに登るように招待しました。

聖なるテーマを扱ったフレスコ画を鑑賞できる場所。また到達するのが大変な高さにあるバルコニー。
そこで祝宴が開催されたのです。
インフェルノ3
目眩がするような危険な高さで、地獄に落ちた人々が受ける恐ろしい罰の罰の中に巻き込まれたようなイリュージョン。

大公の招待客はどんな心地だったのでしょう。
スリル?恐怖?

バルコニーのどの部分が祝宴に使われたのかはわかっていませんが、おそらく巨大なルシフェルの近くだったのではないかと考えられています。
インフェルノ2

このようなタイプ「noirな饗宴」は、その後、何年にもわたってドゥオーモのクーポラ内で開催されていたとか。

「地獄の饗宴」はフィレンツェだけではなくイタリアで長年にわたって行われていた伝統で、強い感情や大きな恐怖心を味わうことができる宮廷の遊戯だったそうです。

同様の饗宴は、マントヴァのテ宮殿の「巨人の部屋(ジュリオ・ロマーノのフレスコ画)」やボマルツィオの庭、フィレンツェのオルティ・オリチェッラーリ庭園で行われていました。
オリチェッラーリ庭園のものは「水の遊戯」と呼ばれ、彫刻や洞窟の中に備えられた水が飛び出す仕掛けでした。人が通るといきなり水が噴射され、驚かすようになっていたのです。同種の仕掛けは同じくフィレンツェのボーボリ庭園にもありました。

参照 Gli aggreghi della Cupola di Santa Maria del Fiore, LIBRERIA EDITRICE FIORENTINA
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。