ヴェッキオ宮殿の古代彫刻 バッカスとポトス

シニョーリア広場地区
09 /17 2016
ヴェッキオ宮殿にて行われている古代ローマの彫刻展をご紹介します。
500人広間の一画にて、修復を終えた古代彫刻が4点、展示されています。
「ヘルメス」「アポロン」に続いて、今回は「バッカス」「ポトス」を見てきましょう。

バッカス
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バッカスにおなじみのシンボルである動物のヒョウとともに表現されています。
おそらく古代には庭の噴水として使われていたもので、修復によって体の中に水道管が通されていた跡が見つかりました。
右手には杯か壺を持っていて、そこから水があふれる仕掛けだったのでしょう。同じようにヒョウの口からも水が出ていたようです(残念ながら現在の頭部は修復によって16世紀に付け加えられた部分です)

各部分の制作期
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何も模様が付いていない部分が古代彫刻です。16世紀や18世紀に欠けた部分を補完していったことがわかります。

ポトス
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ポトスはアフロディーテが愛した若者で、プラトンによれば「愛するものが遠く離れている苦悩」のシンボルです。
ガチョウが彼のシンボルで、いつも一緒にいます。
頭部は古代の作品と考えられていましたが、実は16世紀の作品でPrassiteleのアポロンが元になっていることが判りました。
16世紀の修復で足の位置や傾斜の角度も変えられたことがわかっています。

各部分の制作期
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おまけ
彫刻の基台を覗き込んだら、500人広間の天井画が見えました。普段は首を痛くしながら見上げている作品です。黒いガラスに反射して不思議な感じです。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。