アンギアーリの戦い

アレッツォ県
09 /22 2016
フィレンツェのヴェッキオ宮殿、500人広間では現在ヴァザーリ作の大きなフレスコ画が壁を飾っています。
その漆喰の下にはレオナルドが未完のまま残した壁画が眠っているといわれていますが…

レオナルドの未完作品をルーベンスが模写したもの
anghiari5

レオナルドが扱った壁画の題材は「アンギアーリの戦い」でした。

アンギアーリの戦いは1440年に、ヴィスコンティ家が治めるミラノ公国軍と、フィレンツェ共和国+ヴェネツィア共和国+教皇領の連合軍の間で行われた戦いです。
15世紀のイタリア半島の勢力関係を決める非常に重要な戦争でした。
その数年前からイタリア半島ではミラノ公国とヴェネツィア共和国の衝突が繰り返され、フィレンツェは最初はヴィスコンティ側につき、そして1425年からはセレニッスィマ側に移ります。強くなりすぎた公国をけん制する意図がありました。
これは教皇側とも一致する利益がありました。1431年にはフィレンツェに友好的ではなかった法王マルティーノ5世が亡くなり、新法王エウジェーニオ4世はフィレンツェと新しい同盟を組むことに乗り気でした。

1440年 ニッコロ・ピッチニーノに率いられたミラノ軍がトスカーナに侵入。アンギアーリ村とサンセポルクロ村の間で連合軍と対峙します。

ミケランジェロの生地カプレーゼを訪れた機会に、近郊のアンギアーリも行ってみようと思い立ちました。
何しろレオナルドが描いた戦闘が繰り広げられた場所としか知らなかったので、「荒野、平原」のイメージしかありませんでした。

ところが…
anghiari13
丘の上にどーんと大きな町が!
人口5600人、海抜430mの高台に城壁に囲まれた立派な町なのです。

町の地図
anghiari14

城壁の上から平野を見下ろします。ピエロ・デッラ・フランチェスカの絵画作品の澄み渡った空の色を彷彿とさせる風景です。彼の生地サンセポルクロも近郊にあります。
anghiari1

次回に続きます!
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。