チンクエテッレのワイナリー

イタリアで食道楽
09 /28 2016
リグーリア州の沿岸にあるチンクエ・テッレは、険しい海岸に色とりどりの家屋が並ぶ景観の美しい土地です。
またワインの生産地として知られています。この土地のワイナリーを見学してきました。

チンクエテッレの観光はラ・スペーツィアからローカルの小さな電車に乗って廻ることが多いのですが、今回はハイヤーにて。
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電車だと海に近い場所を走るのですが、車だともっと高い丘陵線を走ります。するとこのようにラ・スペーツィア港を高くから見下ろすことができるのです。

見学先はCantina Cinque Terre

赤ワインも生産されていますが、メインは白ワインとデザートワインのSCIACCHETRÀ(シャケトラ)
シャケトラはトスカーナのヴィン・サントと類似の味で、実際にカンティーナではヴィン・サントと同じくカントゥッチというビスケットを浸して食すように勧められました。
シャケトラは1リットルを生産するのに10kgの葡萄が必要だそうです。とても凝縮されているんですね。
名前はスキアッチャーレ(潰す)という言葉から来ているとか。

こんな海沿いの斜面の、小さな面積の段々畑で栽培されている葡萄畑。
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1973年からこの地方のワインがDOCに指定されました。DOCはDenominazione di Origine Controllataの略で、イタリア語で「原産地統制呼称」といった意味です。イタリアで決められているワインのカテゴリーでは上から2番目に当たります。
DOC指定によって品質、値段ともに安定しているものの、斜面での葡萄栽培は大変な労働であるため生産者は減る傾向にあります。以前は500の農家がチンクエテッレのワイン協同組合に加盟していましたが、今は200までに減っています。

生産者がいなくなるということは、土地が荒廃すると同意義です。石垣によって固定されたテラスの上のブドウ畑は、土砂崩れが起こるのを防いでいます。この景観を守るためにも、国も協力してプロモーションを行うことが必要であると、協同組合の人も言っていました。
カンティーナの近代化はEUからの補助金を使ってなされたそうですが、さらなる援助が必要です。

次回はこの斜面で活躍している収穫モノレールをご紹介します。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。