アマトリチャーナを助けるパルミジャーノ

イタリアで食道楽
09 /30 2016
パルマ近郊のパルミジャーノ・レッジャーノ(パルメチザンチーズ)の工場「Ferrarini & Bonetti」で聞いたお話です。

パルマ北部では2012年にマグニチュード6の地震が起きました。
その時にパルミジャーノ・レッジャーノの熟成を行っている棚や工場の屋根が崩れたりして、この地方の産業に大きな被害が出ました。

Ferrarini & Bonettiは幸運なことに被害を逃れることができたので、他のチーズ工場のパルミジャーノも預かって、熟成に手を貸したそうです。
parmigiano6
オーナーは語ります。
「でも、あの時はイタリア中の人々が助けてくれたんだよ。みんな割れてしまって価値の無くなったチーズを買ってくれたりしたんだ」

イタリアでは今年も大きな地震が起きました。
イタリア中部、ウンブリア州ノルチャ近郊が震源で、M6、2という規模でした。
ノルチャの南東にあるアックーモリ市、アマトリーチェ市、アルクアータ・デル・トロント市の被害は「町が消えてしまった」と言われるほどです。
アマトリーチェ市は、グアンチャーレ(豚頬肉の塩漬け)とペコリーノ(羊乳のチーズ)とトマトを用いるパスタ「アマトリチャーナ」発祥の土地です。

「だから僕らはパルミジャーノ・レッジャーノが売れるたびに、今回の地震に寄付をすることを決めたんだよ」
オーナーにとっては恩返しというわけですね。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。