インフェルノの嘘 ダンテのデスマスク?

シニョーリア広場地区
10 /12 2016
『ダ・ヴィンチ・コード』及び『天使と悪魔』の続編『インフェルノ』原作の映画が公開されます。
映画の舞台であるフィレンツェのヴェッキオ宮殿では映画にあやかろうと「インフェルノツアー」という見学コースを設けました。映画の舞台を辿りながら、普段は見ることができない場所も見学可能です。
宮殿のガイドさんから聞いた話をちょっとだけ紹介します。

映画の中で重要な鍵を握っている13世紀の詩人ダンテのデスマスク。
ヴェッキオ宮殿の最上階に、ダンテのマスクが展示されています。
dante
ガイドさん曰く「もちろん裏側には暗号なんて隠されていないよ」

それは映画の創作。そして「これはデスマスクでもないんだ」とも。

フィレンツェ共和国内の政争に敗れたダンテはフィレンツェから追放され、各都市を放浪します。最後にたどり着いたのがラヴェンナ。ここの領主のもとに身を寄せ、「神曲」を執筆します。
ダンテは彼の地で終生を過ごし、そのまま葬られます。フィレンツェが遺体を引き取ろうとしたこともありました。しかしラヴェンナが遺体返還に応じなかったので、詩人の墓は今もラヴェンナにあるのです。

「これはデスマスクにしては目をうっすらと開き、怒りの表情を浮かべているように見えるでしょう?ラヴェンナにあるダンテの墓碑からコピーした作品であるという批評家もいるよ」

デスマスクではないのかもしれない?意外な一説です。
ネットでラヴェンナのダンテの墓の画像を調べましたが、墓碑は浮き彫りなので、この「デスマスク」とは違うように見えます。

デスマスクなのか?違うのか?大きな疑問が残りました。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。