新しいウッフィツィへ

シニョーリア広場地区
10 /29 2016
着々と進むウッフィツィ美術館の改築。
2016年10月には美術館の中でも一番大きなホールであった「ボッティチェリの部屋」がリニューアルオープンしました。
と同時に新しく編成され直されたお部屋があります。
以前より見やすくなったのか?見づらくなったのか?ガイドの視点から見てみると…

パオロ・ウッチェッロ「サン・ロマーノの戦い」
◯ 見やすくなった!
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フィレンツェ共和国とシエナ共和国の戦いを描いた3連作の1枚。
以前の部屋に比べて大きな面積の壁に設置されました。フィリッポ・リッピとフラ・アンジェリコ、マザッチョと同じ部屋に展示することによって、15世紀初期〜中頃の作品をひとまとめにすることができました。

ピエロ・デッラ・フランチェスカ「ウルビーノ公の肖像画」
● 見にくくなった!
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ウルビーノ公と奥方の肖像画、裏には「勝利の凱旋」があり4枚組なので、表と裏の2方向から鑑賞します。
以前より小さな部屋に展示…
一つ先がボッティチェリの部屋なので、必ずこの前を通らなければなりません。大きなグループが立ち止まって長く説明していたら、スルーも不可能。
もしかして「ポッライオーロの部屋」に展示することに何か意味が?しかし彼らの関係性って思い浮かびません。

ヒューホー・ファン・デル・フース「ポルティナーリの祭壇画」
◯ 見やすくなった!
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メディチ家のフランドル地方の代理人ポルティナーリが注文した作品。船でフィレンツェまで運ばれてきました。両翼の裏側にはモノトーンで「受胎告知」が書かれています。
以前は大きなボッティチェリの部屋の片隅に置かれていたので、見過ごすことが多かった作品です。
フィレンツェの画家と、フランドル地方の画家が描くマリア様の顔の違いが一見してわかります。

カラヴァッジョの部屋
◯ 見やすくなった!
部屋の内装や絵の配置は変わっていないのですが、照明の当て方が変わりました。
もっとも以前から明るい照明になったと思ったら、数日間も照明が消えていることもあるので安定しませんでした。これからずっとこの照明でいくのかな?
「メデゥーサの首」
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「イサクの犠牲」
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「バッカス」
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カラヴァッジョの作品は光に工夫があるので、照明によって臨場感がまるで違うんです。このまま明るい光で観れるといいのですが。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。