ヴェネツィア派の雪辱

シニョーリア広場地区
11 /22 2016
前回の日記で紹介しましたウッフィツィ美術館2階の「Gabinetto dei Disegni e delle Stampe」にて、2016年10月25日〜2017年1月15日の期間、ヴェネツィア派の15世紀〜18世紀初期の48枚の素描コレクションが展示されています。

展示会の題名は「La rivincita del colore sulla linea 線描に雪辱する色彩」
アシュモレアン博物館(英)とウッフィツィ美術館の二つのコレクションを合わせた展示会です。

フィレンツェで線描、デッサンが重要視されていたのに対して、ヴェネツィアの画家は色彩に重点を置いたと言われます。この点でフィレンツェの画家とヴェネツィアの画家は対照的でした。
そのヴェネツィアの画家たちのデッサンがどのようなものだったのでしょうか?

ティツィアーノ「サン・ロレンツォの殉教のためのスケッチ」1546年
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ロレンツォ・ロット「若い女性たちと二人の男」1556年
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ジョヴァンニ・ベッリーニ「コンピアント」
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イル・ポルデノーネ「サン・ピエトロの殉教」1526年ごろ
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カルパッチョ「サン・ジョルジョの勝利」1500〜1504年
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ティエポロ「ジャカのサンタ・エウロズィーアの殉教」
disegna1
ティエポロはすごくティエポロらしい光と影に焦点を当てたデッサンですね。

ヴァザーリは「芸術家列伝」の中で「ヴェネツィアの画家は完璧ではないデッサン力を色の華やかさで隠している」と書いていました。
でもこの展示会でヴェネツィアの画家のデッサン力が、決してフィレンツェの画家に劣ったものではなかったことが、わかります。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。