裏切られたマエスタ

サンタクローチェ地区
12 /02 2016
フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラの前に現代彫刻が設置されました。
maestà di smn
ちょっと見ただけでは「?」な形です。マントを着た人のような?
題名は「Maestà tradita 裏切られたマエスタ」ガエターノ・ペーシェ作 2016年

「マエスタ」とは王座の聖母子を中心に天使、聖人を配した図のことです。
ウッフィツィ美術館に3枚のマエスタ(チマブーエ、ドゥッチョ、ジョット作)が並んでいる部屋がありますね。

ペーシェの作品では長い服を着た人物が聖母で、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の中にあったドゥッチョの「ルチェライの聖母」(1285年作 ウッフィツィのマエスタ3枚のうちの一つ)からインスピレーションを受けて製作されました。

「ルチェライの聖母」
duccio
ペーシェのマエスタは女王のようであり、母のようでもあり、その足は台座の下にある球体に細い鎖で繋がれています。これは生まれながらにして奴隷の身分として扱われる世界中の女性のシンボルなのだそうです。

一部の評論家から「アルベルティ設計のノヴェッラ教会ファサードや、ノヴェッラ広場と全く関連のない形態。歴史的背景にも繋がらない。展示スペースの研究もお粗末」と厳しい批判が出ているようです…

2017年2月8日までノヴェチェント美術館にてペーシェ特別展も開催されています。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。