火のエレメントの物語1

シニョーリア広場地区
12 /21 2016
以前の日記にヴェッキオ宮殿の中にある「フランチェスコの書斎」に関して書きました。
ミクロコスモなフランチェスコの書斎
軍人コジモと学者フランチェスコ
メデューサの血から生まれた珊瑚

今回はこれらの日記を補完する形で、まだ紹介していなかった場面を見ていきます。
今日は天井画「火のエレメント」の下に並ぶ作品です。

壁は隠し戸棚となっていて、扉が板絵なのですが上下2段に分かれています。上段の両端にはブンロンズ製の彫刻があります。
「アポロン」ジャンボローニャ作
「ヴォルカヌス」デ・ロッシ作
双方とも「日」「火」に関係のある神様ですね。

上段の絵画作品
「羊毛加工工場」
カード機で梳かれた繊維を尿が混ざった湯で洗っています。
羊毛加工工場

「火薬の発明」
爆薬を作っている工房の様子。下段の二人が火薬を用意しています。
火薬の発明

「ガラス工場」
炉からもれる光の中、左にフランチェスコ1世がいて吹きガラスの小瓶を見せられています。コジモ一世はムラーノからガラス職人を招きピサにガラス工場を創設しました。
ガラス工場

「彫金工房」
ウッフィツィ美術館を背景に彫金師の仕事が見られます。手前の棚には百合の紋章がついたトスカーナ大公の王冠があります。
彫金工房

「錬金工房」
様々な錬金術に使われた道具が並んでいます。物質を砕き溶かし混ぜ合わせます。右手でフランチェスコ1世もマエストロに指示されながらフライパンに液体を注いでいます。
練金工房

「ブロンズ鋳物工場」
メディチ家の意向によって発展した産業です。彫刻から武器まで幅広い分野で使われました。メディチ家の家紋つきの大砲が見えます。
ブロンズ鋳物工場

このように「火」に関連した工房の様子が描かれています。その下の絵画作品は上段の作品と繋がったテーマですが、こちらは次回に。

参照 「Palazzo Vecchio e I Medici」 guida storica di Ettore Allegri e Alessandro Cecchi, studio per edizioni scelte
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。