500人広間の天井裏

シニョーリア広場地区
01 /06 2017
フィレンツェの市庁舎ヴェッキオ宮殿には500人広間という、大きなホールがあります。
天井画は16世紀の作品。
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小説や映画の「インフェルノ」ではこの天井画を突き破って暗殺者が落下、床に激突するシーンがあります。
天井画は画布ではなく板絵なので、そんな簡単に突き破れないという話は、以前の日記に書きました。

ヴェッキオ宮殿の特別見学コースである「シークレット・ルーツ」や「インフェルノ・ツアー」に参加すると、この天井裏を見ることができます。
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上の写真に見られるように見学時には係員が照明を点けてくれるのですが、この灯りがないと真っ暗。とてもじゃないですが、インフェルノの映画のようにここで追跡をするのは難しそうです。階段や梁で見晴らしも悪いですしね。

よ〜く見ると梁から鉄の棒によって絵が吊り下げられているのがわかります。正確にはこの棒は額縁につながっています。
その額縁に板絵が乗せられているのですね。
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こちらが屋根の模型。
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天井画は16世紀にジョルジョ・ヴァザーリが監督して数人の画家によって描かれました。ヴァザーリは500人広間の改築も手がけ12本の梁を造って、絵と天井を支えます。

ところが今の梁は25本と、オリジナルの数の倍以上あるのです。

これは後の改修によって支えを強固にするためでした。現在はそれぞれの梁の役割が分かれています。
ヴァザーリが建築した梁12本 → 屋根を支える
改修工事でできた13本    → 天井画を吊るす

よく見ると屋根に接していない低い梁と、接している高い梁が交互に並んでいるのがわかるのです。
かなり大掛かりな改修工事であったことが想像されますね。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。