マリア様の寝室

芸術を読み解く
01 /09 2017
「受胎告知」は大天使ガブリエルがマリア様の前に現れ、マリア様が聖霊によってイエスを身ごもることを告げる場面です。この場面の背景にマリア様のベッドが描かれることが時々あるのですが、何かの意味があるのかな?と不思議に思っていました。
マリア様の自室にガブリエルがやってきたってことになってるので、プライベートな空間であることを演出しているのかしら?

ボッティチェリ作「受胎告知」(ウッフィツィ美術館)
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ところがここには「白い百合」や「閉鎖された空間(背景に庭を囲む壁や、閉じた扉を描く)」と同じく「マリア様の純潔のシンボル」の意味が込められているそうです。

重要なのはマリア様の寝台が「整えられた」様子であること。寝乱れた様子は寝室での「逢瀬」を連想させるのですね。なのでビシッとシーツが整ったベッドは、やはり「純潔のシンボル」なんです。
そういえばヴィーナスのベッドが乱れた様子で、ベッドの下に間男のマルスが隠れている場面がありますが、とても対照的です。

参照 annunciazione Wikipedia
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。