ダンテも着たプリオーレの服

シニョーリア広場地区
01 /10 2017
ヴェッキオ宮殿の特別見学コース「シークレットルーツ」や「インフェルノツアー」に参加すると、宮殿横の隠し扉から最初に通される部屋にこのような服が飾られています。
abito di priore
これはプリオーレ(13〜15世紀にフィレンツェで2ヶ月の任期で行政府を構成した6名の行政高官)が着ていた「lucco ルッコ」と呼ばれる服を再現したものです。

色は黒、赤、すみれ色などバリエーションがあり、首のところをホックかボタンで閉める長い服でした。
裾は地面に届くほど長く、側面に開口部があって腕を通すようになっています。
夏は裏地にタフタ(絹織物、光沢があり琥珀織とも呼ばれる)、冬は裏地にマダラリスの毛皮かビロードが使われていました。

ルッコはプリオーレ以外にも、貴族や学者、司法官、ゴンファロニエーレ(イタリア都市国家の行政長官)などの一部の上流階級の服でしたが、次第に18歳以上の市民であれば誰でも見つけることができるようになっていったそうです。

貴族の生まれであった13世紀の詩人ダンテもプリオーレに選ばれた時期があり、このルッコを身につけていたものと考えられます。

参照 TRECCANI, LA CULTURA ITALIANA
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。