ギルランダイオの聖人たち

サンマルコ地区
01 /17 2017
フィレンツェのアカデミア美術館はミケランジェロの彫刻で有名ですが、絵画作品も数多く展示されています。ゴシックからマニエリズムまで、アカデミア美術館の絵画作品を紹介していきます。

「聖ヤコポと聖ピエトロの間の聖ステファノ」1493年 ドメニコ・ギルランダイオ 油彩板絵
3人の聖人
ボルゴ・ピンティ通りにあるサンタ・マリア・マッダレーナ・デ・パッツィ教会の礼拝堂のために描かれた作品です。
スポンサーはヤコポ・ボーニという人物で、自分と父親の名前を持つ聖人を描くように依頼しました。
一時期、油絵の加筆によって中央の聖ステファノが聖ジローラモに書き換えられていた時期があったそうです。作品を設置する礼拝堂が変わった時に、テーマを修正する必要があったのです。加筆はフラ・バルトロメオによって行われたと考えられています。

3つの壁龕を背景に聖人が立っている図は、まるでトリプティク(三幅対祭壇画)のようです。この様式はゴシックからルネサンスへの過渡期に、特にフラ・アンジェリコが用いたものでした。

服や建築の細部に至る豊かな装飾により、どっしりとした人物像を活性化してます。
聖ジャコモは巡礼の杖、聖ステファノは助祭の服、聖ピエトロは鍵というように、それぞれの聖人を区別する目印とともに描かれています。

参照 Galleria dell'Accademia, Giunti, Firenze 1999. ISBN 8809048806
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。