タッデオ・ガッディの化粧板

サンマルコ地区
01 /21 2017
フィレンツェのアカデミア美術館はミケランジェロの彫刻で有名ですが、絵画作品も数多く展示されています。ゴシックからマニエリズムまで、アカデミア美術館の絵画作品を紹介していきます。

今日はジョット派の部屋にあるタッデオ・ガッディの作品。タッデオは長い間、ジョットの弟子として活動していた芸術家です。
taddeo
化粧板はサンタ・クローチェ教会の聖具室の家具を装飾していました。テンペラ画板絵で28枚のシリーズでした。
製作年代は1335〜1340年ごろ。うち13枚はイエスの物語、そして聖フランチェスコの物語も13枚。ルネッタは二つの場面に分かれていて、受胎告知と昇天になります。

1810年にナポレオンによって修道院が廃止された時に、これらの作品はサン・マルコの倉庫に移動されます。さらにアカデミア美術館に移された時には、化粧板はバラバラになっていました。

うち4枚は古物商の市に流れてしまい、現在はドイツにあります。

長い間、ジョットの作品と考えられてきましたが、ジョットの工房作品だという推定が有力となりタッデオの名前が挙がったのです。

時代としてはタッデオがサンタ・クローチェ教会のバロンチェッリ礼拝堂を装飾した時代に近いと考えられます。また彼がサン・ミニアート・アル・モンテ教会のタベルナーコロのために描いたフレスコ画(1334年)の作品にも相似点があります。これらから製作時期が推定されています。

ジョットに似た豊かな物語性に満ちた作品で、イエスとフランチェスコの一生が綴られています。

参照 Galleria dell'Accademia, Giunti, Firenze 1999. ISBN 8809048806
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。