ラファエッリーノの「イエスの復活」

サンマルコ地区
01 /25 2017
フィレンツェのアカデミア美術館はミケランジェロの彫刻で有名ですが、絵画作品も数多く展示されています。ゴシックからマニエリズムまで、アカデミア美術館の絵画作品を紹介しています。

「イエスの復活」 ラファエッリーノ・デル・ガルボ 1500〜1505年 板絵
モンテオリヴェートのサン・バルトロメオ教会より
ガルボ
ラファエッリーノはフィリッピーノ・リッピの工房で修行したと、ヴァザーリが著した「芸術家列伝」に記してあります。彼の作風はフィリッピーノにとどまらず、ピントゥリッキオやロレンツォ・ディ・クレーディと繋がります。

そしてアンドレア・デル・サルトの師匠でもありました。古典主義の第一人者でありマニエリズムの画家たちの師匠であったアンドレア。そう考えると、あまり知られていないラファエッリーノですが、非常に重要な位置にいたことがわかります。ちなみに「ガルボ」は彼の工房があった通りの名前から来ています。
サン・サルヴィ教会の主祭壇の作品をラファエッリーノに依頼した同じ人物が、アンドレアにサン・サルヴィ修道院食堂用に「最後の晩餐」を依頼しています。

アカデミア美術館の「イエスの復活」は、ラファエッリーノの代表的な作品の一つです。フィレンツェの貴族のカッポーニ家の礼拝堂のために描かれました。その礼拝堂はその美しさから「パラディーゾ 天国」と呼ばれていたそうです。
フィリッピーノの影響の他に、ペルジーノの典型的な柔らかさも見られ、16世紀初期の流行りの作風の一つとなります。

作品が置かれている「コロッソ(巨像)の間」は大きなホールで、数多くの作品が展示されています。
フィリッピーノやペルジーノの作品も同じ部屋にありますので、ラファエッリーノとの繋がりで鑑賞するのも面白いですね。

参照  Dizionario biografico degli italiani, vol. 20, Roma, Istituto dell'Enciclopedia Italiana, 1977
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。