対抗宗教改革画家ソリアーニ

サンマルコ地区
01 /26 2017
フィレンツェのアカデミア美術館はミケランジェロの彫刻で有名ですが、絵画作品も数多く展示されています。ゴシックからマニエリズムまで、アカデミア美術館の絵画作品を紹介しています。

「無原罪の御宿りの論議」ジョヴァンニ・アントニオ・ソリアーニ 1521年ごろ
sogliani
ソリアーニは1492年にフィレンツェで生まれた画家です。ちょうどロレンツォ豪華王が亡くなった年ですね。
直接的な表現、メランコリックな雰囲気、対抗宗教改革時代の精神を伝えることに秀でていました。
25年もの間ロレンツォ・ディ・クレーディの工房で働いていたソリアーニは、レオナルド・ダ・ヴィンチ、フラ・バルトロメオ、マリオット・アルベルティネッリのスタイルを継承しています。

※ロレンツォ・ディ・クレーディ
アンドレア・デル・ヴェロッキオの工房の後継者でした。ヴェロッキオの工房にはレオナルドが修行していましたので、レオナルドとロレンツォは兄弟弟子になります。

※マリオット・アルベルティネッリ
ミケランジェロと同世代の画家で、コジモ・ロッセッリの工房で修行。同工房にはピエロ・ディ・コジモやバッチョ・デッラ・ポルタ(後のフラ・バルトロメオ)がいました。

フランスに旅することもありましたが、生涯の大部分をフィレンツェで過ごしたソリアーニ。サン・マルコ修道院の食堂に彼の代表的な作品であるフレスコ画を残しています。またピサ大聖堂の後陣の作品をアンドレア・デル・サルトの後を継いで完成させました。

「無原罪の御宿りの論議」はフィレンツェの貴族セッリストーリのために描かれた作品で、サン・ガッロ通りのサン・ルカ尼僧院の教会にありました。
教会博士たちが「マリア様が原罪を宿さずに生まれてきたこと」を論争している場面です。
上部には昇天するマリア様、地面にはアダムが倒れています。教会博士は福音書記者ヨハネ、ヒエロニムス、アゴスティアヌス、グレゴリウス、アンブロシウスです。

参照 Giorgio Vasari, Le vite de piu eccellenti architetti, pittori, et scultori italiani, da Cimabue insino a tempi nostri, ISBN 8806596594.
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。