王宮美術館パラティーナ

アルノ河南地区
02 /12 2017
アルノ川の南に位置するピッティ宮殿。
15世紀にピッティ家によって着工され、16世紀からメディチ家の邸宅となりました。その後ロレーヌ家やナポレオンの妹、イタリア王族が居住した宮殿です。
内部には多くの美術館が併設されています。日本人のグループではそのうちの一つ、パラティーナ美術館を訪れることがたまにあるぐらいです。そこでピッティ宮殿の中の美術館を一つずつ簡単に紹介していきましょう。

まずは「パラティーナ・ギャラリー La Galleria Palatina」
palatina
ピッティ宮殿の2階にあり、内部は28の部屋に分かれています。トスカーナ大公の「quadreria 画廊」と呼ばれ、その展示方法も過去に遡って大公の趣味に倣ったもので、ウッフィツィのように「時代順」「工房つながり」といったまとめ方ではありません。

展示作品は主に16〜17世紀の絵画作品で、当時のヨーロッパの収集趣味の歴史を知ることができる貴重な美術館でもあります。
絵画作品以外にも豊かな室内装飾(フレスコ画と漆喰)や貴石モザイクの家具も鑑賞できます。ウッフィツィ(オフィス)ではなく、パラティーナ(王宮)という名前を体現しているかのような美術館です。またイタリア全国で13番目に年間入場者数(40万人ほど)が多いそうです。

作品の並べ方はピエトロ・レオポルド大公の好みに沿ったものですから、18世紀終わりごろの様子が今でも残っています。その時期、大公はフィレンツェの美術館の整理を進め、ウッフィツィに並べきれなかった作品(ウッフィツィは15〜16世紀初期をメインとしました)をパラティーナに並べていったのです。
また作品を豪華に見せるために金色の豪華な額縁も作らせました。

絵画作品は500枚ほど。ラッファエッロとティツィアーノの豊かなコレクションには、フェルディナンド2世の奥方ヴィットーリア・デッラ・ローヴェレがウルビーノから運ばせた遺産が入っています。

パラティーナが一般に公開されたのは1833年。
特にラッファエッロ、アンドレア・デル・サルト、ティツィアーノの作品数が豊かで、16〜17世紀のフィレンツェ派、ヴェネツィア派、そしてカラヴァッジォやルーベンス、ファン・ダイクの作品も見どころです。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。