フィアスコ
イタリアのトリビア
「フィアスコ」と呼ばれるワインボトルがあります。
ボトルの下部が膨らんでいるガラス製で、編んだ麦わらやトウモロコシの皮で下部を包み保護します。

明るい色、緑、白などのガラスを吹いて膨らませ、足のないほとんどボールのような形にします。包んだ藁は底の部分で輪を形作り、倒れないようにボトルを支える役割もあります。
フィアスコはおそらく14世紀の頃から使われていたと考えられます。
ボッカッチョの「デカメロン」など14世紀の文学作品の中でフィアスコについて触れているからです。
フィアスコを生産するガラス職人は「fiascaio フィアスカイオ」と呼ばれていました。
その職人技により型などの助けは借りず、ガラスにパイプで空気を吹き込むことでフィアスコを形作ることができたと云います。その後フィアスカイオはボトルに藁の「服」を着せました。
一時期はとても普及していましたが、生産費用が高いため、保管の難しさのために廃れていきました。
ところが20世紀の前半には外国への輸出用に独特な形が人気を呼び、またワインの展示販売会などでも使われて、再びフィアスコの姿を目にすることができるようになったのです。
ギルランダイオやカラヴァッジョ、イル・エンポリの絵画作品にもフィアスコが登場しますね。
参照 la storia del fiasco
ボトルの下部が膨らんでいるガラス製で、編んだ麦わらやトウモロコシの皮で下部を包み保護します。

明るい色、緑、白などのガラスを吹いて膨らませ、足のないほとんどボールのような形にします。包んだ藁は底の部分で輪を形作り、倒れないようにボトルを支える役割もあります。
フィアスコはおそらく14世紀の頃から使われていたと考えられます。
ボッカッチョの「デカメロン」など14世紀の文学作品の中でフィアスコについて触れているからです。
フィアスコを生産するガラス職人は「fiascaio フィアスカイオ」と呼ばれていました。
その職人技により型などの助けは借りず、ガラスにパイプで空気を吹き込むことでフィアスコを形作ることができたと云います。その後フィアスカイオはボトルに藁の「服」を着せました。
一時期はとても普及していましたが、生産費用が高いため、保管の難しさのために廃れていきました。
ところが20世紀の前半には外国への輸出用に独特な形が人気を呼び、またワインの展示販売会などでも使われて、再びフィアスコの姿を目にすることができるようになったのです。
ギルランダイオやカラヴァッジョ、イル・エンポリの絵画作品にもフィアスコが登場しますね。
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