ボーボリ庭園の陶磁器博物館

アルノ河南地区
02 /18 2017
フィレンツェの支配者であったメディチ家が住んでいたピッティ宮殿。
その中には多くの美術館が併設されています。日本人のグループではそのうちの一つ、パラティーナ美術館を訪れることがたまにあるぐらいです。そこでピッティ宮殿の中の美術館を一つずつ簡単に紹介していく第7弾、最終回です。
「パラティーナ美術館」
「モニュメンタル・アパートメント」
「近代美術ギャラリー」
「大公の宝物庫」
「ファッションと衣装の博物館」
「ボーボリ庭園」
に続き
今日は「陶磁器博物館」をご紹介します。

陶磁器博物館はピッティ宮殿の裏手に広がるボーボリ庭園にある「Casino del Cavaliere 騎士の狩猟小屋」と呼ばれる建物の中にあります。
陶磁器博物館
ボーボリ庭園に入る時に入場料を払っていますので、陶磁器博物館に入るのにチケット代は要りません。
また2013年から「ボーボリ庭園」「大公の宝物殿」「陶磁器博物館」「バルディーニ庭園」とセット料金となっていますので、これで陶磁器博物館も入館できるわけです。

博物館は1973年に開かれましたが、そのコレクションはとても古いもので、ヨーロッパ中の貴族がそれぞれの注文で造らせトスカーナ大公に寄贈した陶磁器のコレクションになります。当時のヨーロッパで有名であった陶磁器製作所の作品が並んでいます。
特にトスカーナ大公であったピエトロ・レオポルドとフェルディナンド3世の所有だった作品が多数を占めます。
ヨーロッパで陶磁器が生産され始めたのが18世紀ですので、トスカーナ大公の座はすでにメディチ家からロレーヌ家に移っていたのです。それ以前の陶磁器は中国や日本から運ばれてきたものでした。
またイタリア統一後は、サヴォイア家がパルマやピアチェンツァの宮殿から運ばせた作品をコレクションに付け加えました。

コレクションは、皿、ティーカップ、デミタス・カップなどです。カフェやチョコレートドリンクが流行するとともにカップの種類も増えていった時代です。さらに花瓶や小さなサイズの陶磁器彫像など、ロココ調や新古典主義の優雅な装飾が入っています。

主要な陶磁器製作所
ナポリの国営工場( la Real Fabbrica di Napoli)
カルロ・ジノリ伯爵の工房(後にリチャード・ジノリになります)
Tournai, Vincennes, Chantillyなどパリの工房
ウィーンの工房
ドイツからはMeissen と Würzburg

ドイツの作品では「亀の形の砂糖入れ」と「雌鶏の形のティーカップ」が目立ちます。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。