初夜にアーティチョークを食べ過ぎたカテリーナ・ディ・メディチ

イタリアで食道楽
02 /19 2017
以前に比べると日本でもズッキーニやルッコラなど、イタリアで常食されている野菜が入手しやすくなっていますね。それでもなかなか見かけることができないのがアーティチョークではないでしょうか。イタリア語ではcarciofi(複数形 カルチョーフィ)と呼びます。和名はチョウセンアザミなのですが、この名前からもわかるようにツボミの周りに棘があって、調理する時に気をつけないとチクチクします。
アーティチョーク
この野菜、食用できる部分は少なく、苞片基部の肉質部分(ちょっと白っぽい)を歯でしごくように食べ、あとはツボミの中心部分が食用です。レモンと一緒に煮るとアクが取れるのですが、水が濃い茶色になるくらいアクが強いのです。

食感は食物繊維が豊かなのがすぐわかります。ちょっとお芋に似ているでしょうか。
でもなんとも形容しがたい味です。
シナリンという成分が入っていて、そのためにアーティチョークの後に食べたものが甘く感じられるようになります。この成分には肝臓の解毒に効果があるそうですから、お酒を飲んだ翌日とかに食べるといいかも?

野生のアザミが食用に改良されたのは1世紀ごろのシチリアだとされています。
花が咲いた様子はまさにアザミですね。
アーティチョークの花
16世紀にフランスのアンリ2世と結婚したカテリーナ・ディ・メディチは、多くの料理人をフランスに連れていって、フランス料理に大きな影響を与えたことで知られています。彼女によってアーティチョークもフランスに伝わりました。当時はアーティチョークは媚薬だと考えられていたので、彼女は初夜の日にアーティチョークをたんまり食べたというエピソードがあります。

現在、アーティチョークには強い抗酸化作用、アンチエイジング作用があるとされています。

世界で栽培されているアーティチョークの中で60%が地中海の周り(特にイタリア、スペイン、エジプト)で生産されています。
イタリアは全世界アーティチョーク生産量の30%を占め、シチリア島、サルデーニャ島、プーリアが主要な生産地です。

参照 Storia e proprietà del carciofo
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

ラディキオとアーティチョーク

日本で見かけないイタリア野菜といえば、ラディキオとアーティチョークだと思います。
ルッコラ程度までなら普通に見かけます。
ラディキオは、一度水に漬けて新し葉を出させる手間が嫌われるのでしょうか?
アーティチョークは、料理の仕方が分からないからなのでしょうか?
まあ、八百屋さんに置いてあっても買うかどうかわかりませんが。
アーティチョークは、時々お花屋さんに置いてあるようです。

Re: ラディキオとアーティチョーク

確かにラディッキョも見かけませんね!アーティチョークもラディッキョも独特な味わいですから、ルッコラとかに比べると普及しにくいかもしれませんね。しかしアーティチョークがお花屋さんで売っているのですか、観賞用にと言うことなんですね。

伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。