デミドフと王政復古期

アルノ河南地区
02 /26 2017
フィレンツェの支配者であったメディチ家が住んでいたピッティ宮殿。
その中には多くの美術館が併設されています。ラッファエッロやルーベンスの絵があるパラティーナ美術館からさらに階段を登った3階にある「「La Galleria d'arte moderna 近代美術ギャラリー」の作品と部屋を紹介する第4弾!

※「近代美術ギャラリー」は、2013年から「パラティーナ・ギャラリー」「モニュメンタル・アパートメント」「近代美術館」の3つがセット料金チケットとなっています。

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王政復古期(1915〜1930年)にフィレンツェではデミドフ家が存在し、町の文化状況に大きな影響力を持ちました。彼らのサン・ドナートの華麗な邸宅は、ロシア貴族の生活スタイルを導入したものです。これはトスカーナの上流階級やトスカーナ大公家にとっては挑戦的的な意味合いを持っていました。またデミドフは芸術各分野に対して興味を持ち、それは彼らの幅広い美術コレクションに反映されていました。

ロレンツォ・バルトリーニ作「デミドフ記念碑」
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彼らの影響でトスカーナではフランス画家Ingres, Delacroix, Delarocheといった歴史を題材とした絵画作品が知られることとなり、その分野の絵画作品が発展するきっかけとなります。またFalcini, Frullini制作の家具も流行ります。

Lorenzo Bartolini, Giuseppe Bezzuoliといったロマン主義の画家に重要な作品依頼が相次ぐようになります。こうして新しい詩的な表現がこの時期に最高峰を迎えたのです。

パスクワーレ・ロマネッリ作「バルトリーニの胸像」
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デミドフとバルトリーニについてはこちらのページもどうぞ。
アカデミアのジプソテーカ
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。