フィレンツェにおけるリアルの研究

アルノ河南地区
02 /28 2017
フィレンツェの支配者であったメディチ家が住んでいたピッティ宮殿。
その中には多くの美術館が併設されています。ラッファエッロやルーベンスの絵があるパラティーナ美術館からさらに階段を登った3階にある「「La Galleria d'arte moderna 近代美術ギャラリー」の作品と部屋を紹介する第6弾!

※「近代美術ギャラリー」は、2013年から「パラティーナ・ギャラリー」「モニュメンタル・アパートメント」「近代美術館」の3つがセット料金チケットとなっています。

Sala 6
絵画の分野におけるロマン主義からの脱却は、19世紀半ばを過ぎた頃に到来します。
認識と感情の表現のバランスを探る研究によってもたらされ、最初はマッキャイオーリ派の画家たちが熱心に討論していました。

1856年頃、フィレンツェでは、ドメニコ・モレッリサヴェーリオ・アルタムーラがパリから帰国したばかりであり、既成の芸術の限界を破る実験が緊急に必要であると宣言しました。

カビアンカボッラーニの作品では、光のコントラストをうまく一致させることによって現実感を表現し、内容至上主義的な作品から移行したことをきっちりを証明して見せます。

アカデミー学派のステファノ・ウッシのデッサンや肖像画にも、この時期の共通の創作メソッドを見ることができます。
ステファノ・ウッシ作「サヴォナローラの処刑」
artemoderna9
15世紀の終わりにシニョーリア広場で行われたサヴォナローラと二人の僧侶の処刑の様子です。背景にはヴェッキオ宮殿とランツィのロッジャが描かれています。サヴォナローラの時代にはまだウッフィツィは建設されていないので、代わりにサン・ピエルスケラッジョ教会が見えます。

またジョヴァンニ・ファットーリは、歴史的な物語を扱っても賞賛ムードを抑えたトーンで表現しました。アンチヒーローな日常性と詩的な調和を保ち、絵画世界の雰囲気を作り出すことに成功したのです。

部屋に展示されている19世紀初期のテーブル。木、鍍金したブロンズ、半貴石が使われています。
artemoderna8
様々な貴石が嵌め込まれたテーブルの縁の下部分には、古代作品からインスピレーションを得た女性男性の姿が彫られています。またテーブル脚には、山羊の脚と羽を持った女性像が、大理石を真似て絵付けされた木造のベースの上に繋がっています。中心部分には鍍金したブロンズ製の壺があります。
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。