死と再生の神アッティス

シニョーリア広場地区
04 /24 2017
ウッフィツィ美術館最上階の廊下に次のような古代彫刻が設置されています。
attis1
不思議な服装をしています。この服、他の芸術家の作品でも見たことがあるような…?

2世紀頃に彫られたこの作品の名前は「Attis」
アッティス!そういえばバルジェッロ美術館に展示されているドナテッロの作品に同名のものがあるはず。
ドナテッロの作品がこちら。
attis2
ドナテッロの方は「アモル」あるいは「アッティス」となっていますので、テーマが明確ではないのですが、確かに服装が似ています。

もともとアッティスはフリギア(トルコ)の死と再生を司る神です。
次第にギリシャや古代ローマにもアッティス信仰が広まって行ったとか。
アッティスは素晴らしい美しさを持った若い羊飼いでした。キュベレ(小アジアの豊穣と大地の女神)に愛され、純潔の誓いを破った罰に松に変身させられます(正気を失って自ら去勢し、松として蘇るという劇的な展開です)
「衰えも滅びもしないもの」=「常緑樹である松」死と再生の神と呼ばれる所以です。しかし時代、地域によってアッティスの神話は変化が見られます。
アッティスは有翼の男性だったり、ライオンが牽引するキュベレの戦車の御者の姿としても表現されることがあります。

参照 「Uffizi Le sculture antiche」Giunti
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。