ヴェッキオ宮殿のキメラ

シニョーリア広場地区
05 /04 2017
フィレンツェで2017年3月27日〜4月27日に開催された「G7 della Cultura 文化のG7」というイベントの一環として、ヴェッキオ宮殿のレオ10世の間に「アレッツォのキメラ」が展示されました。
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キメラは、紀元前5〜4世紀の作品。普段はフィレンツェ考古学博物館に展示されています。

ブロンズ製のエトルリア美術作品で、1553年にアレッツォで発見され、すぐにトスカーナ大公であるメディチ家のコジモ1世のコレクションに加えられました。この時に彫刻家のバッチョ・バンディネッリがコジモ1世に作品の様子を伝えた手紙も展示されていて、簡単なキメラのイラスト付きになっています(見つかった当時は尻尾が取れていたそうです)
今回はコジモ1世の胸像(バンディネッリ作)と一緒に展示されています。
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コジモ1世はこの青銅像をヴェッキオ宮殿で公開したそうです。レオ10世の間に飾ることをアドヴァイスしたのはジョルジョ・ヴァザーリだったとか。
今回の展示はその歴史に沿ったものなのですね。
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キメラはギリシア神話の怪物で、キメラリュキアを荒らし回ったため、 ベレロポンによって退治されたとされます。
右の前足に刻まれた銘文は、エトルリア神話の最高神ティアナに捧げられた奉納品であることを示すTINSCVILという文字という説が有力です。

レオ10世の間の壁に映るキメラの影
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フィレンツェ考古学博物館はこの分野では、トリノの博物館に次いでイタリアで2番目の大きさを誇ります。
そのうちこの日記で紹介する予定です。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。