ヴォルテッラのドゥオーモ

ピサ県
05 /12 2017
トスカーナ州はピサ県ヴォルテッラの町を紹介するシリーズ、今回は大聖堂です。

ヴォルテッラのドゥオーモは「サンタ・マリア・アッスンタ教会」
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1957年に法王から「basilica minore」に指定されました。バジリカはローマ教皇により、一般の教会堂より上位にあることを認められた教会堂のことです。

〜歴史〜
4世紀? 最初の教会堂建設?
9世紀  教会堂があった記録
1117年 地震により崩壊したのち、再建
1120年 カリスト2世により聖別
1254年 ファサードがニコラ・ピサーノによって建設される。扉周りの大理石はVallebuonaのローマ劇場の石を再利用。
15世紀 サンソヴィーノによって鐘楼が建設される
1842-1843年 壁や床を修復

〜内部〜
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ラテン十字形で、身廊は24本の円柱により3つに分かれています。後期ルネッサンススタイル。
柱には赤い花崗岩に見せかけるために漆喰が塗ってあります。
格天井は美しい幾何学模様や花模様、聖人の装飾で、16世紀の作品。
身廊の礼拝堂には16世紀の絵画作品が展示されています。

◉「聖母への町の奉納」Pieter de Witte (1578)
◉「聖母の生誕」Francesco Curradi
◉「マリアの神殿奉献」Giovan Battista Naldini
◉「聖セバスチャンの殉教」Francesco Cungi (1587)
◉「受胎告知」Fra Bartolomeo Della Porta (1497)
◉「無原罪の御宿り」Niccolò Circignani
16世紀のフィレンツェを代表する画家たちの作品が並んでいます。当時はヴォルテッラはすでにフィレンツェの支配下にあったのです。

◉説教壇 12世紀の作品を16世紀に再び組み立てたもの。柱や柱頭は12世紀のものです。浮き彫りの部分はピサ(おそらくグリエルモ派)の芸術家に手によります。
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◉主祭壇 チボリウムはMino da Fiesole (1471)作品で、12世紀のねじれた円柱の上の天使型ロウソクたてもミーノの手によります。

◉主祭壇右の礼拝堂には貴重なロマネスク様式の木彫りの「十字架降下」があります(1228)この教会で一番古い作品です。豊かな色彩が特徴。
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◉主祭壇左 キエリチ礼拝堂には1520年頃のFrancesco di Valdambrino作「聖母子」があります。この芸術家はシエナの彫刻家ヤコポ・デッラ・クエルチャの弟子で友人でした。
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また教会堂の出口付近から本堂外部の礼拝堂に入ることができます。
◉イエスの聖なる名前の礼拝堂 聖ベルナルディーノが描いたtrigrammaの板が展示されています(trigrammaはイエスの名前を三文字IHSと十字架を組み合わせた図案化したもの)

◉嘆きの聖母の祈祷所 「東方三博士の礼拝」背景はフレスコ画でベノッツォ・ゴッツォリ作です。前面にはテッラコッタのプレセーピオ(アンドレア・デッラ・ロッビア作)が設置されています。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。