シエナのピナコテーカ 忘れられた絵画館

シエナ県
05 /21 2017
シエナで観光客がよく訪れる場所は、カンポ広場と大聖堂。
時にはカンポ広場のプブリコ宮殿内の美術館やマンジャの塔に登ることもあります。また大聖堂広場では付属美術館に入ったりもします。今日はあまり観光客が訪れない貴重な場所をご紹介します。

大聖堂からそれほど離れていないのに、観光客から忘れ去られたように静まり返っているピナコテーカです。
ピナコテーカとは「絵画館」のこと。
国立美術館で、シエナ派の作品がずらりと並んでいます。

美術館は1932年に公開され、中にはそれ以前からシエナの美術専門学校l'Accademia di belle arti di Sienaに保存されていた作品も展示されています。

美術館の中庭にある井戸
pinacoteca si1
場所はサン・ピエトロ通りのブリジーディ・ブオンシニョーリ宮殿の中になります。
ブオンシニョーリ宮殿は15世紀に建設されましたが、中世の時代のシエナの町の公共の建築のファサードスタイルとなっています。
ブリジーディ宮殿はさらに古く14世紀の建築です。古くはパンノッキエスキ家の邸宅として使われていました。

ピナコテーカのコレクションの核となるのは18世紀の大修道院長ジュゼッペ・チャッケーリが収集した作品です。修道院の廃止が相次いだ時期にコレクションを増やしていきました。
19世紀中頃、ここにスパンノッキのコレクションが加わることになります。
1930年には現在ピナコテーカがある場所に移されます。
1932年に美術館が一般公開された折に時代順に展示され、中世から現代までの、いずれもシエナ関連の絵画作品が置かれています。

13〜18世紀のシエナ絵画の変化を見ることができる美術館です。
最上階にはスパンノッキコレクションが、3階から時代順に下の階に進んで行く見学順となります。

美術館最上階の窓から見ることができるシエナの風景。
pinacoteca si3

次回はピナコテーカの絵画作品をご紹介します。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。