千花模様

芸術を読み解く
05 /29 2017
千花模様、あるいは千花文様はフランス語でミルフルール、イタリア語ではstile millefiori スティーレ・ミッレフィオーリと呼ばれます。
小さな花を一面に散らした文様。図柄の背景や、地文として使われます。
中世終わりからルネッサンス初期につづれ織りの背景に織り込むことから始まって、流行しました。
フランスでは当時はこのような傾向をverduresと呼び、中には非常にリアルに草花が表現されたものもありました。
15世紀終わり〜16世紀初期にはフランドルのタペストリーでミルフルールを背景にした「貴婦人とユニコーン」「ユニコーンの狩り」といった有名な作品に使われています。
19世紀にはウィリアム・モリス( Morris & Co)がタペストリー「礼拝」にて千花模様を蘇らせています。

フィレンツェで一番有名なミルフルールを使った作品はどれでしょう?
多分、この作品ではないかな?と思います。
primavera
ボッティチェッリ作「春」

この作品はガラス越しではありますが、近くまで寄って鑑賞してみましょう。まるで植物図鑑のように詳細に描かれたミルフルールを確認できます。

参照 「ヨーロッパの装飾と文様」海野 弘 バイインターナショナル
   Millefleur
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。