虹の女神イリスの名を持つ花

芸術を読み解く
05 /30 2017
フィレンツェの都市の紋章はgiglio di Firenzeです。
giglio(ジーリョ)は百合ですが、実際にシンボルのモデルとなっているのは百合に似たアイリスの花。
イタリア語ではiris(イリス)で、giaggiolo(ジャッジョーロ)と呼ばれることもあります。200種類もあるイリスは、それぞれ違った色の組み合わせの花弁をもっています。
イリス
このイリスという名前、ギリシャ神話の女神の名前から来ているのだそうです。
イリスは虹を人格化した女神で「神々の使者として虹を伝って地上に降り来たる」とされています。
緩やかにくねるようなイリスの花は、確かにヴェールをまとった女神のようですね。

フィレンツェのミケランジェロ広場のすぐ横には期間限定で見学できる「イリスの庭」もありますよ。
イリスの庭

参照 「ヨーロッパの装飾と文様」 海野弘 パイインターナショナル
   「西洋美術解読事典」ジェイムズ・ホール 河出書房新社
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コメント

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イリス系

日本では「いずれがアヤメかカキツバタ」と美人の例えに使われますが、イタリアでも女神の代名詞なのですね。
イリス系の花は見分けがつきにくいのですが、私は水の中にあるのはカキツバタで、水の無い所にあるのがアヤメだと思っています。
ハナショウブも水の中に植わっているので、カキツバタと見分けがつきにくいのですが、より派手で色とりどりなものだと思っています。
でも、イチハツ、シャガ、西洋アイリスなど似たような色々あるので、見分けがつかない事もありますが、どれも大好きです。

Re: イリス系

百日紅さん、コメントをありがとうございます。
みんなアヤメ科なので似ていますよね。フィレンツェのイリス園は丘陵地なので、アヤメと同じ環境(水辺ではない畑のような乾燥した土地)で育つものと理解しています。

>>日本でも美人の例えに使われる
確かに!たおやかな様子が女神や美人になぞられる原因なのかもしれませんね!

伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。