ヴィズドーミニ教会のポントルモ

フィレンツェ市
06 /23 2017
フィレンツェ大聖堂より、ちょっと北に小さなサン・ミケーレ・ヴィズドーミニ教会 Chiesa di San Michele Visdominiがあります。
visdomini
現在の教会はヴィズドーミニ家がパトロンとなって建てさせた古い教会の代わりに、1364年に着工されたもの。
古い教会は新しい大聖堂(サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会)の建設の邪魔だったので取り壊されてしまったのです。

最初はゴシック様式でしたが、16世紀と18世紀に大きな改築が行われ、エンポリやパッシニャーノ、ポントルモといった重要な画家の作品が並べられることになります。
pucci

「プッチ祭壇画」ポントルモ作 1518年 油彩
プッチ祭壇画
メディチ家とも信頼関係にあったフランチェスコ・ディ・ジョヴァンニ・プッチの依頼で描かれました。
当時から変わることなく現代まで同じ場所に展示されている、ポントルモの数少ない作品の1枚です(18世紀の改築で祭壇の様子は変わっていますが)

ヴァザーリによって「この画家の最も成功した作品」と評価された作品で、「聖なる会話(聖母子を聖人たちが囲んでいる)」スタイルです。

しかしフィレンツェの伝統的な「聖なる会話」の構図を打ち破り、マリア様は聖人たちよりも上に壁龕の中に収まっています。そしてイエスを抱かずに、教会の主祭壇の方を指差すポーズです。
イエスやジュゼッペ、福音書記者ジョヴァンニも祭壇の方に目をやっています。
そして聖フランチェスコはイエスを見つめ、聖ジャコモは一人だけ鑑賞者の方に視線を送っています

人物たちは引き伸ばしたプロポーションになっており、マニエリズム時代の特徴が表れています。

小さな教会ですが、大聖堂からも近いので見学しやすいですよ〜。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。