サントロペの名前はピサの聖人から

ピサ県
07 /24 2017
ピサ大聖堂の身廊には大きな絵画作品が並んでいます。
ピサに関連した聖人の物語やピサ共和国の歴史がテーマの作品群です。

その中にピサ出身のSan Torpèの断頭の場面が描かれた作品があります。
San Torpè
サン・トルペは1世紀の人物で、ネロ皇帝の廷臣でした。
1世紀といえば、聖ピエトロがローマに行く前にピサに立ち寄り、サン・ピエロ・ア・グラードにてミサを行った時代です(西暦44年)

トルペはキリスト教に回心し、ピサとルッカの間の山に隠棲していた人物アントニオから洗礼の儀式を受けました。
しかし女神ディアナを信じていたネロ皇帝によって棄教を迫られ、迫害を受けます。
拷問にあっても奇跡的に生き延びたため、最後は断頭され殉教しました。
その遺体は、雄鶏と犬と共に小舟の乗せられ、海に流されます。

船は沈むことなく奇跡的にプロヴァンス地方の浅瀬に流れ着きました。
そこにあった町は聖人の名をとって「サントロペ (Saint-Tropez)」と呼ばれるようになったのです。

1950年代にフランスを代表するアーティストたちがサントロペで好んで夏を過すようになり、コート・ダジュールのリゾート地として有名になりました。

ピサ、ジェノヴァ、サントロペにこの聖人に捧げた教会があります。

ちなみにピサ大聖堂の作品はPlacido Costanziという18世紀のローマ出身の画家によって描かれました。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。