不死の巨人も積もるほこりにはかなわない?あの美しい巻き毛の間に蜘蛛が巣くうなんて!
世界から賞賛される「彼」のメーキャップの日がやってきました。ミケランジェロの代表的な大理石作品「ダビデ」です。
ケアはアカデミア美術館の休館日である月曜日の朝8時半に始まりました。
巨体の周りには移動可能な車輪付きの足場が設置され、修復家のチンツィアさんと助手が登ります。その手には特別仕様の電気掃除機と柔らかい刷毛。
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デリケートな筆使いで巨大な大理石の身体をゆっくりと掃除していきます。頭から。豊かな巻き毛の中、顔、鼻、耳。見つかったのは数匹の蜘蛛だけではありません。多数の観光客が残していった服のミクロな繊維などもたまっていたそうです。
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この「ケア」は冬期は2ヶ月に一回、夏期は3ヶ月に一回行われています。冬のほうが夏より「汚れる」というのが意外です。フィレンツェ貴石加工所(修復作業機関)によれば、暖房を使う時期のほうが空気が汚れているためだそうです。
今日は同美術館の「ダビデ」と「サビニ女の掠奪」の番でした。他の日にはミケランジェロの「囚人」像たちも掃除されます。
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掃除とともに石の表面のチェックも行われます。修復が数年前におこなわれた漆喰仕上げの部分、ひびがあるかかとも状態は良好。ダビデは今日も元気です。「ケア」は12時頃に終了しました。