アックアアルタ 水鏡に映るヴェネツィア

ヴェネツィア
10 /10 2012
先日、ヴェネツィアに行った時にガイドに言われました「アックアアルタで、サンマルコ寺院に入る時にちょうどあたるかも知れない」
アックア・アルタ(高い水)は満潮を指す言葉で、イタリアの東の海、アドリア海で潮位が異常に高くなる現象のことです。
アックアアルタが起こると、町の中でも一番低い場所であるサンマルコ広場は真っ先に水没します。この時には木の板をつなげた通路の上を歩かなければなりません。

アックアアルタが起こる原因は
(1)満潮
(2)ヴェネツィア潟から外海に水が流出するのを風が防ぐ(北東の風ボーラ、南風シロッコなど)
(3)降水量
(4)地盤沈下
(5)温暖化による海面上昇

(4)と(5)は人間の活動による影響で、アックアアルタが起こる頻度を上げました。そして(1)~(3)が時期的に重なることによってアックアアルタが起こります。

科学的なアックアアルタの観測は1872年に始まりましたが、すでに8世紀からアックアアルタの記録が残っています。ヴェネツィア共和国ができたのが7世紀ですから、ヴェネツィアとアックアアルタは長い付き合いです。現象が起きるのは秋から春にかけてということです。
公式な記録で一番水位が上がったのが1966年11月4日(フィレンツェで大洪水が起きた日ではありませんか!イタリア中で大雨だったのでしょうか?)この時に通常の水面よりも194cmも上昇しました。ちなみに200cmを超えると、ヴェネツィア全土が影響を受けると言われます。

この写真は水が退き始めたサンマルコ広場。まるで広場全体が水鏡のようでした。
dopo acqua alta
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。