ラピスラズリの肖像画

フィレンツェ市
12 /03 2012
先日、仕事の同僚と話をしていて「ウッフィツィ美術館の作品をどれでも1枚、プレゼントされるとしたらどの作品を選ぶ?」という話題になりました。
カラヴァッジョが好きだけど部屋に飾るのはちょっと嫌だし(テーマが残虐すぎて)、サイズ的に家に飾れるものを選ぶとしたら、こちらがいいかな?
ポッライウォーロ作「女の肖像」
ritratto di donna
ピエロとアントニオの兄弟で工房を経営していたポッライウォーロ。
上のタイプの肖像画を他にも3作ほど描いていて、それぞれニューヨークのメトロポリタン美術館、ベルリンの美術館、ミラノのポルディ・ペッツォーリ美術館にあります。
上の写真の作品は兄のピエロの作品と言われています。

どの作品も豪著な服装をした肖像画です。ポッライウォーロの工房では絵画や彫刻のほかにも「金細工」「刺繍のデザイン」「布のデザイン」など手広く手がけていました。
この肖像画に描かれている布地や宝飾品は、彼らの工房で実際に製作した作品が描かれている可能性があります。

また結い上げた髪型や、耳に薄いヴェールを掛ける様子は当時のフィレンツェで流行ったものです。
女性の肖像画を見る時は、当時の流行のファッションも楽しめます。反対に肖像画の服装で、その作品が描かれた時期もわかるそうです。

背景の青色は宝石のラピスラズリを顔料として使っています。当時の他の肖像画と比べると、この肖像画の柔らかい横顔のラインは、とびぬけて美しいと思います。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。