肖像画の目が追う不思議

フィレンツェ市
12 /05 2012
ウッフィツィ美術館所蔵のレオナルド・ダ・ヴィンチ作「受胎告知」
その絵の前でお客さんを左右に移動させて、人物像の目が左右どちらから見ても鑑賞者のほうを見ていると説明しているガイドがいます。
occhi di madonna
(私はこの絵は礼拝堂に展示されていた時は右手から見るようになっていたので、右手から見るのが正しいと説明しています)
この「絵の中の人物が鑑賞者を追うように視線をずらす」という不思議を、ティツィアーノ作「ウルビーノのヴィーナス」で説明しているガイドもいます。
同じような話をサンマリーノの教会のローカルガイドからも聞いたことがあります。

肖像の目の前を通った人を肖像の目が追うしくみってどうなっているのでしょうか?

画家の方の話によると「ある1点を見るように眼球の位置を調節し、それから眼球を少し外側にずらす」ように描くと、絵の人物像の視線が鑑賞者を追うように見えるとのことです。
ちなみにこの現象を「モナリザ効果」と呼びます。
occhi di gioconda
そして視線が追ってくるだけではなく、正面から見ても斜めから鑑賞しても、絵自体が自分に対して正面に対しているように感じられるそうです。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。