37歳で亡くなったラファエロは若死にではなかった?

ちょっとかじる歴史の話
12 /13 2012
「37歳の若さで才能を惜しまれながら死去した」と言われるルネッサンス時代の巨匠ラファエロ。
彼は本当に「若くして」亡くなったのでしょうか?
raffaello

実は当時の寿命の平均は30歳を下回っていました。
15世紀のトスカーナでは全人口の44%が19歳以下だったのです。そのような世界では人の年齢に対する感覚も、現代とは全く違うものでした。

7歳
子供は徒弟や召使いとして働き始めます。
12歳
少女は修道院に入る誓約を立てました。
14歳
フィレンツェでは少年は成年と認められ、市民総会の招集に応じる資格を持ちます。
18歳
少女はこの年齢まで結婚するのが当たり前でした。

このような時代にミケランジェロは42歳で、アレティーノは45歳で、自分のことを「老人」と呼んだそうです。
もっともミケランジェロは89歳まで長生きします。生きている間から「神のごとき巨匠」と呼ばれるのに充分な時間があったのも納得です。

また多くの芸術家が12〜14歳には工房に弟子入りするのが普通だったのも、上の状況を見ると納得出来ますね。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。