ミケランジェロが愛した白ワイン ベルナッチャ

シエナ県
01 /19 2013
トスカーナ州はシエナ県の町サンジミニャーノ。
中世の塔が立ち並ぶサンジミニャーノは、多くの観光のお客様で賑わっています。
トスカーナではどちらかというと赤ワインが有名ですが、この土地ではベルナッチャという白ワインが特産品です。
サンジミニャーノ

ベルナッッチャの名前の由来はよくわかっていません。vernaculum (=del posto その場所の)という意味の言葉か、verno gelido(寒い冬 ※vernoは古語では冬ではなく春という意味になります)という言葉か、あるいはリグーリア州のチンクエテッレの町のひとつVernazza(ヴェルナッツァ)からきているとか、諸説があります。
ヴェルナッツァでも中世の時代から同じ種の葡萄を使ったワインが生産されていたからです。

サンジミャーノに残る公文書では、この土地では13世紀からベルナッチャが生産されていました。
それから様々な人々がこのワインについての記述を残しているのです。
有名なのは「神曲」の作者ダンテ。「神曲」の煉獄編の中にベルナッチャに関しての記述があります。

そしてルネッサンス時代の芸術家ミケランジェロもこのワインを愛していたとか。メディチ家の宮廷で教育を受けたミケランジェロは詩作も興じ、このワインに関しても言及しています。
その言葉を探してみました。
「Bacia, lecca, morde, picca e punge」
「口づけ、嘗め、噛んで、舌を刺し、ぴりっとする」

麦わら色と呼ばれるぐらいに黄味の強いベルナッチャは、辛口(ミディアム)です。「舌を刺し…」は、辛口であることを示しているのかもしれません。

このように様々な有名人が言及したからか、ワインのカテゴリーが作られた時に最初にDOCワインに指定されたのがVernaccia di San Gimignanoだったのです(現在はDOCGに格上げされています)

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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。