塔を抱く聖人 サンジミャーノ

シエナ県
01 /20 2013
トスカーナ州にあるサンジミャーノの町は中世の面影を残す「塔の町」として知られています。
塔型住居は11〜14世紀の時代に建設されていきました。他の町よりも塔の姿がよく保管されているのが、この小さな町です。
町の中では大聖堂やポポロ宮殿などで、サンジミャーノの町を抱いて守る聖人の像を見かけます。

ベノッツォ・ゴッツォリ画
サンジミャーノ1
この聖人こそ、町の名前になっている「聖ジミニャーノ」です。

彼の名前はGeminiano(ジェミニアーノ)とも、Gimignano(ジミニャーノ)とも、 Gemignano(ジェミニャーノ)とも記されています。
4世紀のモデナの町の司教で、カトリックにおいて聖人とされています。

ジミニャーノは悪魔祓いの能力に長け、その名声は東ローマ帝国まで広まっていたそうです。また異端派アリウス(イエスと神は異質であるとし、三位一体を掲げるアタナシウス派に負けて異端になった)の討伐で活躍しました。

彼に関する奇跡のエピソードは有名なものが3つあります。
(1)悪魔祓いの能力を買われて、東ローマ帝国皇帝の娘を治療するため、コンスタンティノーポリまで旅をした。
(2)フン族アッティラの侵攻のおりに、神に祈って霧を発生させ町を隠した。
(3)16世紀始めのフランス軍侵攻時に、悪魔のような恐ろしい姿で軍の前に現れ、驚いたフランス軍は後退しようとして、セッキア河にて多くの兵士が溺れた。

この聖人がトスカーナの町で没し、その町は聖人の名前を冠するようになったのです。
タッデオ・ディ・バルトロ画
サンジミャーノ2
サンジミャーノで、この聖人の姿を探してみてください。


スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。