ワインを薄めて飲む「節制」の偶像

芸術を読み解く
02 /12 2013
美徳の最後は4つ目の枢要徳「節制 temperanza」です。
節制は中世の時代では特に「禁酒」を意味しました。そこで節制の偶像は
◉1つの容器からもう1つの容器に液体を注いでいる(葡萄酒を水で割っている)

ポッライオーロ作「節制」ウッフィツィ美術館所蔵
節制

◉水差しと松明 情欲の炎に水をかけて消す
◉時計 規則正しい生活をする

アンブロージョ・ロレンツェッティ シエナ プブリコ宮殿壁画
節制2
時計のかわりに砂時計を持っています。中世は一般的に砂時計です。

◉馬勒 馬具の一部で、おもがい、くつわ、手綱からなり、手綱をつけるために馬の頭部に耳から口にかけた皮の部分です。

ルカ・ジョルダーノ 右端の女性が馬勒を持っています。
節制3

▲対する悪徳は「憤怒」自分の着物を引き裂く姿で表されます。

対する悪徳は「不摂生」や「淫欲」だというイメージがあるので、「憤怒」というのが意外です。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。