永遠の春はレモンの園

芸術を読み解く
02 /17 2013
ウッフィツィ美術館の所蔵のボッティチェッリ作「春」
その背景には柑橘系の樹木がたわわに実を実らせています。
primavera
次々に実を生らせ、また時には枝に花と実を同時につける柑橘類は「永遠の春の園」を表すシンボルでした。

またメディチ家は本宅や別荘の庭で多くの柑橘系の鉢を設置していました。
食卓にも薬にも使うことのできる柑橘類は大変、重宝していたのです。

ところで「永遠の春」のシンボルと使われた柑橘類、年にどのぐらいの頻度で実を付けるのでしょう?

スーパーマーケットで貰える無料の小冊子「speciale news」の記事を参照にまとめると…

ゲーテはイタリアのことを『レモンの花咲く土地』と称しました。
白、ピンク、紫と様々な色の花を年を通して咲かせるこの植物は、四季を通じて実を生らせるのです。
時には一本の枝に花と実が同時についていることもあります。
そして季節によって、花や実の様子は少しずつ違っているのです。

レモンはシトロンとライムの間に生まれたもので、インドやベトナムが起源と考えられています。常緑樹で、5〜6mの高さまで成長することもあります。他の柑橘類と同じく、温暖な気候を好み、風を嫌います。
limone

種類別に見てみましょう。
femminello
イタリアで最も普及している種。10〜4月まで5回ほど実を付けます。そのため「primofiore 最初の花」「limoni invernali 冬のレモン」と呼ばれます。楕円形で色は緑〜黄色
bianchetti
4〜6月に実を付けます。これも長い形で色は明るい黄色
verdelli
8〜9月に実を付けます。色は緑で皮は滑らかです。
verna
10月に収穫が始まり、地中海の他の国(スペイン、ギリシャ、トルコ)からも輸入されます。

このように見ていくと1年を通して、花や実がついているのですね。
イタリアでは特にカンパーニャ州、プーリア州、カラブリア州、サルデーニャ島、シチリア島など南部で栽培されています。メディチの庭などでは冬期にはリモナイアと呼ばれる温室に柑橘類の鉢を移動させて、寒さから守っていました。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。