ひよこ豆パイは戦利品

イタリアで食道楽
05 /09 2013
チェチーナ cecina」はひよこ豆(チェーチceci)の粉を使って焼いた平たいパイのような料理です。
ひよこ豆の粉、水、塩、オリーブオイルという、いたってシンプルなが原材料。トスカーナ州のピサリヴォルノ地方の料理です。リヴォルノのでは簡単に「トルタ(パイ)」と呼ぶそうな。

こちらはアーティーチョークをいれたチェチーナ
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この料理、古代ギリシャで豆類を焼くパイのレシピから来ているのですが、ピサでは町の歴史的事件と繋がっていると考えられています。

1284年
繁栄を誇っていたピサ共和国は、同じくイタリア半島の海の都市国家であったジェノバ共和国との「メロリアの海戦」で敗退を喫します。これがピサの盛運が傾く第一歩になったと言われます。
多くのピサ人を捕虜として載せたジェノバ船が嵐に巻き込まれました。混乱した船上ではオリーブオイルの樽やひよこ豆の袋がひっくりかえり、海水と混ざりました。
しかし船上で貴重な食料品を無駄にすることはできませんので、この混合物を太陽の熱で乾かそうと甲板に広げたところ、卵焼きのようなものができました。
このレシピをジェノバ人が「チェチーナ」という料理として完成しました。このレシピは戦利品の一つとして「ピサの金」と呼ばれたそうです。
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伊藤裕紀子

イタリアのフィレンツェ在住24年目。フィレンツェ県とピサ県の公認ライセンスガイド。何年たっても知り尽くせないイタリアの魅力を追求中。個人旅行のガイド、通訳の依頼も請けております。